おかゆがシャバシャバに... 。なぜ!?
こんにちは。
看護・生活支援課長の島です。
先日、NST(栄養サポートチーム)の研修会を行いました。今回のテーマは、介護職員が疑問に思っていたおかゆがシャバシャバになる原因についての研修です。
みなさんも経験ないですか?
食べているうちにおかゆがシャバシャバになったこと。
シャバシャバになることの難しい言い方をすると『離水する』といいます。私たちも日頃から食事介助を行っていて、おかゆがシャバシャバになることを常に感じていました。しかし、その原因についてはあまり知られておらず、私たちもそれが『そういうもの』としか認識していませんでした。
そこでNSTでは、『そういうもの』という曖昧なものではなく、原因を追究することにしました。
『アミラーゼ』という消化酵素が『でんぷん』を分解することでシャバシャバになることが判明しました。
なかなか難しいですね。
では、この原因に対して何をすればよいのか?
これらの対策が、有効とのことで実際に検証!!
なんと!30分たってもシャバシャバになっていません。ちゃんと効果がありました。
シャバシャバになってしまうと、ムセの原因となります。今回学んだ対策はとても簡単で、すぐに使えるものばかりでした。
ちょっとしたことですが、この積み重ねが誤嚥性肺炎の予防につながります。おかゆがシャバシャバになって困っておられる方は、ぜひお試しください。
このように、日頃疑問に感じていることを曖昧にしておくのでなく、掘り下げることで新しい発見につながります。
学びを深めるとは、こういうことかもしれませんね。
これから寒くなってきます。新型コロナウイルスも心配ですが、インフルエンザやノロウイルスも流行期に入ります。
手洗い、マスクの着用も効果的ですが、よく寝てよく食べ規則正しい生活を行う。免疫力を高めることも感染予防につながりますよ。
この状況が一日でも早く終息へ向かいますことと、皆さまの健康をお祈り申し上げます。