白寿が見えても満洲娘
2020/09/16
先日、あんり3階ひまわりユニットにてお誕生日会が行われました。
とても良い笑顔の写真をたくさん撮らせていただいたのですが、
「知らない人に写真見られるのは恥ずかしいわ…」
と、ご本人が奥ゆかしくネットリテラシーの高い方なので残念ながらブログに掲載できる写真は少ないものとなっております。
厨房の方々により、立派なイチジクがたっぷり乗ったバースデーケーキを用意していただき、これがまた利用者様に大変好評。
ひまわりユニットではケーキといえばやっぱりイチゴ、という方が多いのですが、イチジクが乗っているのを見て皆さん感銘を受けていらっしゃいました。
「ケーキにイチジク乗せるなんて贅沢な」「そもそもイチジク最後に食べたの思い出せんわ」と言いながら召し上がられ、満足気なご様子。
普段は「もう年やからそんな入らへんわ…」と食事を残しがちな方も黙々と口に運ばれており、やはり甘いものは別腹なのでしょう。
ケーキが美味しかったことから会話も弾み、年齢の話題になっていたのですが、
「今日で98歳というけど信じられない。気持ちは30、40くらいで止まってるわ」
とのお言葉が。
その発言に利用者の皆さん、「「わかるわ~」」と深く頷かれておりました。
「身体と頭がついていかないけど、気分は40歳くらいやんな」「まだエライな。私は18で止まってるわ。いやタバコ吸いたいから20にしとく」
など職員置いてけぼりでの盛り上がり。
その後、女学生の頃は満洲で過ごしていた、という発言から満洲娘の歌を歌って締めとなりました。
満洲の頃の思い出を話す姿は非常にイキイキとしておられ、まさに女学生のよう。
「外出の許可が出たらお店に服見に行って、甘いもの食べに連れてってね」
白寿を目の前にしても満洲娘はいつまでもお若い、と感服しました。
あんり3階 ひまわりユニット 水口