safety care project ~特養でのリフト・ボード導入からの変化~
こんにちは、あんり機能訓練指導員の阪川です。
社会福祉法人カナンでは平成30年度からsafety care projectに取り組んでおり、積極的な福祉用具の導入を進めています。今回のブログでは、リフト・スライディングボードをメインに、導入からの入所者様・職員の変化について書かせてもらいたいと思います。
まずは、スライディングボードについてです。
社会福祉法人カナン、特養部門では平成30年度から、各フロアに1枚以上のスライディングボードを導入しており、対象となる入所者様のケアに活用しています。導入直後は「タイヤが邪魔になって使えません」「ほとんど浮いてて滑っていません」等の意見が聞かれましたが、現在では「あれ使うと楽です」「腰、良くなりました」との声が介護職員からあがっており、少しづつですがケアの選択肢として浸透している様に感じています。
入所者様からは今のところ直接的な意見は聞かれませんが、スライディングボードを使用し抱えない介助を実践することで、車椅子移乗後の衣類の乱れが減り、快適な座位支援にも繋がっている様に感じています。
次に、床走行型リフトについてです。
床同行型リフトについては、現在あんり3階で活用しています。導入当初は一人の入所者様にのみ活用していましたが、現在では同一フロア内で二人の利用者様に活用することが出来ており、少しづつですが活用の幅が広がっています。介護職員からは「リフト使うと一人で移乗が出来るので良いです」「時間かかりません」等の意見が聞かれ、こいらも少しづつですがケアの選択肢として浸透している様に感じています。
また床走行型リフトの活用から、座位保持能力改善や食事動作能力改善に繋げることができたケアもあり、入所者様の生活にも良い変化が観られています。
safety cere projectが始動してから約3カ月が経過していますが、徐々に職員の福祉用具に対する認識や活用スキルは向上しており、特養で生活されている入所者様にも良い影響が出ている様に感じています。今後も取り組みを充実させ「入所者様・職員が共に安全・安心に過ごせる環境づくり」を進めていきたいと思います。
いつも書かせていただいていますが、法人①フランクな機能訓練指導員がブログをupしています。safety care projectについて気になる事があればいつでも気軽に声をかけてください。
また他施設の方で情報共有・取り組み共有ができる方がおられれば、連絡いただけると嬉しいです。